不便なくらい何もないキーホルダー
ユリシーズがレザーキーケースを企画していた2017初頭。
参考のため、近しい人々に 「どんなキーケースが欲しい?」とヒアリングを行ったところ、帰ってきた返事で最も多かったのは、こんな声でした。
「キーケースよりむしろ、気の利いたキーホルダーが欲しい」
ただの丸いリングやカラビナでは、用は足せても味気ない。さりとて、凝った装飾や便利さを求めているわけでもない。 この反応は、さほど意外ではありませんでした。なぜなら私たちもまた、しっくりくるキーホルダーが無いと感じていたからです。
ではそもそも、「気の利いた」とはどういうことでしょうか。
機能や要素を、不便の一歩手前、ギリギリまで減らした、控えめな佇まい。
それでいて、用もないのに指先で遊びたくなる、柔らかなかたちと触感。
欲しかったのは、そんな「シンプルで心地よいキーホルダー」でした。
指を通す輪と、キーを吊るす輪。ただそれだけで構成された、8の字のキーホルダー「OTTO(オット)」をお届けします。
(OTTO・・・イタリア語の「8」)
重くも、軽くもない、重さ。
オットは、融かした真鍮を鋳型に流し込んで作られています。小さいけれど、手のひらの中で確かな存在感を感じることが出来る、そんな重さに仕上げました。
キーは5本まで下げられます
オット本体の材質と雰囲気に合わせて作ったオリジナル真鍮製のリング、または鉄製のリングを、初期状態で5つ装着してあります。
余った場合も、そのまま予備として付けておくことをおすすめします。
(真鍮リングの強度は必要十分ですが、柔らかい素材であるため、無理に広げると隙間が空きます。キーの取り付けの際には、広げ過ぎにご注意下さい。)
※写真は、真鍮製リング5つが装着されている状態です。
風合いを重視し、研磨していません
通常、金属製品は表面の「荒れ」を整えるため、バレル研磨という工程を経てピカピカに磨き上げられますが、オットは真鍮の素朴な味わいを活かすため、あえて鋳型から出てきたままの姿にしてあります。
そのため、溶けた真鍮が固まる時に出来る色ムラや、小さなバリなどが無数にあります。ふたつと同じものがありません。
経年変化を楽しめます
使い始めると、次第にツヤが消え、くすんだ風合いに変化し、経年変化を楽しめます。
(写真上:真鍮タイプ。右が新品、左は一週間使用)
(写真上:赤銅タイプ。右が新品、左は一ヵ月使用)
リングの着脱はここから
小さい方の円の一部に、厚みが薄くなっているところがあります。リングを着脱する際には、この部分から行って下さい。
なお、装着するときより外すときのほうがリングが広がりやすい構造となっているため、付けられているリングは極力外さないよう、ご注意下さい。
分厚いカギやパーツを入れると、隙間が開いたままで戻らなくなります。オットの真鍮モデルには、デザイン的な相性と風合いを重視して真鍮リングを選択しているため、真鍮素材の持つ特性としてご理解下さい。
なお、専用の真鍮二重リングは、追加購入可能です。
レザーコードと相性抜群
別売りの
ショートレザーコードにつなげば、ポケットから取り出す時や、カバンの中から見つける時、とてもスムースです。カギが迷子になりません。
すぐれものオプション
キーリリースをつけると、頻繁に取り外す必要のある鍵を持っているとき、格段に便利です。
バリエーション
左より、「真鍮(鉄製リング)」 「真鍮(真鍮製リング)」 「赤銅」 です。
本体が真鍮タイプの場合は、2種類のリングからお選びいただけます。
写真左が真鍮製リング、写真右が鉄製リング。
本体に装着された状態。写真左が鉄製リング、写真右が真鍮製リング。
真鍮製リングは、本体のオットと同じ真鍮で作られており、質感や色合いなどに統一感があります。ただし、素材の性質上やわらかく、広げすぎると開いたままになってしまいやすいため、取り付けに注意が必要です。このため標準の5つに加えて、さらに2つを予備でお付けしています。
鉄製リングは、色や質感が本体のオットとは異なりますが、真鍮製リングよりも硬く(復元性が高く)、取り付けがしやすいメリットがあります。※サイズは真鍮製リングよりも大きいです。
本体が赤銅の場合
本体が赤銅タイプは、リン青銅製のリングが付属します。素材の性質上やわらかく、広げすぎると開いたままになってしまいやすいため、取り付けに注意が必要です。このため標準の5つに加えて、さらに2つを予備でお付けしています。
主な仕様
素材:金属
生産:日本製/ハンドメイド
サイズ:W30×H55×D5mm
(大きな円の内径約22mm、小さな円の内径約18mm)
重量:約25g
二重リングは、単品での追加購入も可能です。
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真鍮製二重リング
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鉄製二重リング
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リン青銅製二重リング
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ステンレス製二重リング