「ミラーレスカメラの時代にふさわしいストラップとは、どんなものだろう?」
ある日ふと浮かんだ問いから、唐突に、そのストラップの開発は始まりました。
大げさな太さはいらない。軽快なミラーレスカメラの重さを分散できる、最低限の幅があれば、それで十分。
首当て以外の部分は、むしろ存在感を希薄にしたい。可能な限り、スリムに。
継ぎ目はない方がいい。細く、太く、細く。先端までシームレスにつながるライン。
そんな要素を詰め込んだら、今までユリシーズが作ってきたどのストラップとも違う、ありそうでなかった1本になりました。

ヴァリアンテ(variante)とは、イタリア語で「変種・ヴァリエーション」などを意味する言葉。従来の「クラシコシリーズ」のどれにも当てはまらない特徴を備えていることから、この名が付きました。
丸型のアイレットを備えた、ミドルサイズまでのミラーレスカメラやレンジファインダー、一眼レフに最適です。
贅沢な一枚革仕様

ヴァリアンテは継ぎ目のない作りを実現するために、出来るだけ大きな原皮を選別し、そこから最大140僂龍盞燭砲茲辰得擇蟒个気譴泙后
首当てと先端部分のパーツに小分けして革を隙間なく千切りにすることができる通常のストラップ(例:クラシコ)と比較すると、くり抜ける本数には自ずと限りがあり、同じサイズの革から約半分の本数しか作れません。非常に贅沢な作りです。
メリハリのあるシルエット

首当て部の幅は26mm、それ以外の部分は10mm。必要な部分に、必要最小限の幅を持たせました。
リングでカメラが傷つかないように配慮

金属製のリングがカメラ本体を傷つけないよう、ストラップの先端部にリングガードを設けました。
リングとカメラ本体の間にリングガードが挟まることで、リング部分が自由に回転しないため、ストラップがよじれません。
またリングは、取り付けやすさと強度を両立するため、線径・内径・材質を吟味し、研磨加工を施したオリジナルのものを使用しています。
ベジタブルタンニンレザーの両表(りょうおもて)仕立て

(写真のストラップは70%グランデ、カスターニョ。)
イタリア・トスカーナ地方の老舗タンナーが作り出すベジタブルタンニンなめしレザーを表と裏に使用。
繊細なダメージ加工を施されたプエブロ(表面)と、バタ振り加工で柔軟性とシボ感を出したミネルバ・ボックス(裏面)を貼り合わせて「両表(りょうおもて)仕立て」にすることにより、柔らかさと強靭さを両立させました。また、コバ(革の切断面)の処理も、一本一本丁寧に手作業で磨き上げています。使い込むことによる経年変化(エイジング)をお楽しみください。
ヴァリアンテが使えるカメラと使えないカメラ
ヴァリアンテは、リングを介して取り付ける「丸型アイレット」を備えたカメラにのみ適合します。キヤノンEOSシリーズをはじめとする「スリット型アイレット」を備えたカメラにはご使用になれませんので、ご注意下さい。
なお、カメラご購入時に付属するメーカー純正の三角リングは、先に外してからお取り付け下さい。
サイズと目安

サイズは、M(105cm)とL(120cm)の二種類です。
デジタルカメラを首から下げてお使いになる場合は、身長に関わらず、Mサイズが使いやすいです。たすき掛けでお使いになる場合は、画像の推奨サイズ表をご参照下さい。
もっと詳しく:
ストラップのサイズについて
カラーバリエーション

カラーは、左からカスターニョ、ブラックです。
色移りを避けるため、カラーにかかわらず身体に接する裏面にはヌメ(色なし)を採用しております。表面と裏面の色のコントラストをお楽しみ下さい。
カスターニョの色の違い

(写真は70%グランデ)
カスターニョは革の仕入れ時期によって、色の明暗差がある場合があります。両方が在庫として混在しているわけではなく、暗めのカスターニョばかりの時期もあれば、明るめのカスターニョばかりの時期もあります。あらかじめご了承のほどよろしくお願いいたします。
なお、明るめのカスターニョも経年変化によって、いずれ暗めの色になっていきます。
革の色合い・風合いには差があります
実物は写真の色合いと異なる場合があります。また材料である革の仕入れ時期や個体差により、シワ、シボ、色味、黒点の有無など、風合いが異なる場合があります。
詳細は「
ULYSSES製品の革について」をご参照下さい。
革の経年変化

お使いいただくうちに、革は経年変化によって見た目が変化していきます。
上の写真では、一例としてストラップ(クラシコ)の裏側に使われているヌメの変化を比較しています。
もっと詳しく:
革の経年変化(エイジング)について
主な仕様
素材:牛革、金属(丸リング)
生産:日本製/ハンドメイド
推奨荷重:1.8kg以下
備考:この商品はエコ配送には対応していません。